私の両親は鹿児島生まれ、鹿児島育ち(東市来、阿久根)。

先日、初めて鹿児島の公証役場で家族信託の締結をお手伝いさせていただきました。

日本全国に、300箇所以上に公証役場があり、公証人は500人おります。

よく市役所にある一つの管轄と勘違いされている方おりますが、市役所にはありません。

公証人は、公務員です。裁判官や検事、弁護士出身が多いです。

法曹資格者であり、法務事務に携わった方がなれる特殊な公務員です。

つまり、法律にめっちゃ詳しくかつ実務経験がない人しかなれません。

定年が70歳のため、今まで出会った公証人で若い方(40代)はおりません。

法務大臣が任命します。

現場の感覚では、55歳〜65歳ぐらいの方が多い印象でしょうか。

公証役場の場所は、大きな都市の駅から徒歩圏内(10分前後)またはちょっと離れた場所にあります。ビルの一室もあれば、2階建の建物の一階部分を事務所として利用しているなどさまざまです。岐阜の公証役場は、駅直結でした。

鹿児島公証人合同役場の場所は、鹿児島市電「水族館口」徒歩5分にあります。

離島への出港するフェリー乗り場からも近い。

種子島や、屋久島には公証役場がないため

お客様が、フェリーで鹿児島公証役場にいくケース、公証人が離島へ出張するのに

便利な場所にあります。

一方、今まで手続きした

山形県鶴岡公証役場、神奈川県横須賀公証役場、岩手県一関公証役場などは

一人の公証人と一人の事務方のみで、こじんまりと営業しているところもあります。

個人的には、地方の公証役場が好みです!

また、公証人もさまざまです。

鹿児島公証人合同役場、公証人が3人おりました。合同とついている公証役場は、複数人の公証人がおります。事務、書記の方が5人いたでしょうか。

平日9時から17時まで営業しており、朝から面談や、手続きで基本公証役場は忙しいです。特に人気の公証役場は、分刻みの忙しさです。

現役公証人がサスペンス小説?

今回の担当いただいた伊藤公証人は、素晴らしい方でした。

なんと現役で本も出版されています。

公証人の相談ファイル

残念ながら本屋には置いておりませんので、Amazonで購入してください!

ただ、おもしろい。そして、後半は、ドキドキ。

公証人のための本ではなく、私のように相続に関わるコンサルタント、一般の方向けの本だと思います。

これから親の相続が発生するかつ、家族間でドロドロ系の争いの新芽がでている方特におすすめです。

本書を「読むと読まない」では後の相続発生後の人生に大きな違いが出るかもいるかもしれません。

最低限は必要な遺言

頭の保険 任意後見

そして、家族信託!!!

にも最後触れられています。

本に書かれている家族信託の設計が斬新(詳しくは本をお読みください)

法律は、国民のためにあります。

しかし、全員の味方ではありません

法律は、知っている人の味方です。

著者の伊藤公証人は、検事時代と公証役場時代(今も現役ですが)と経験が豊富である。

本にも綴られていましたが、もっとお客様にもお役に立てたのでは、

できたのではという想いも吐露されている。

本書の面白い点は、現役の公証人の心の声が物語を通じてわかることです。

もっと、公証役場を利用できたら助かった、家族間で争わなくて良かった。

家業を守ることができた。

まさに、法律を知ることで家族の味方になったケースはあると思います。

その際に、家族間で交わしたプライベートな書面ではなく、公正証書として書面で残す価値があります。

実は、相続の場面ではなくも、離婚するケースでも

費用負担が少なく、お互いの離婚した時のルール、支払い方法などを

決めておくことで後のトラブルを軽減する役目があるのです。

私も家族信託の手続きを300組以上お手伝いした経験からもっと

この制度、公証役場で手続きをする価値を感じてもらいたいと思っています。

私含めて、日本全国で誰でも相続は100%発生します。

認知症は、高齢になってから確率的には発症する可能性が高いです。

つまり、誰でも高齢になれば、認知症と相続が起きた時に起きる問題を抱える可能性があります。

その問題が生前に見えてこないのが厄介です。

もちろん全ての手続きに、公正証書にする必要がはない。

しかし、同じ遺言の手続きをするにしても

誰もいない密室で行うより、公証人の目の前で、

内容を確認しながら手続きする価値は大きいです。

とても大きいです。

法律は、わかっているようでわかっていないケースが多いのです。

思わぬ落とし穴は素人では気づけません。

さて、第2章もあり、早速購入いたしました。

最後に上記紹介した本の難点をお伝えしておきましょう

展開が面白すぎて、すぐに読み終えてしまうこと!

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